城西大学 留年友の会による
ハーバード流 留年交渉術

留年交渉の流れ(まとめ)


これで交渉の準備は整いました。
それでは実行してみましょう。



学生「あの、、、相談したいことがあるんだけど・・」
親「何?」

学生「実は、留年してしまったんだ。」
親「なにっ!バカ者が。遊んでばかりいるからだっ!!」

ここで反論してはいけません。
人と問題を切り離すのです。
話を聞き入れましょう。
そして、留年したことについて素直に謝罪の言葉を述べます。

学生「ごめん。その通りだね。」


親「で、どうするつもりなんだ?」
学生「大学を続けたいと思ってる。」

親「大学を続けたいなら自分で学費を稼げ!」
相手の発言は聞くが、話の主眼をずらして、問題や利害に主眼を移しましょう。

学生「ごめん。大学を卒業したいと思ってるんだ。」
双方の利害を追及する

自分の利害を明らかにする。

・大学くらいは卒業したい。
・友達もいるし、彼女もいる。その関係をまだ続けたい。
・社会にはまだ出たくない。
・やりたいこと(資格取得など)がある。
・将来の夢を実現するには、大学を卒業する必要がある。
・中退では、世間体が悪くなる。
・中退では、就職できるのか心配。
・今まで勉強してきたことが無駄になる。
・学費は自分で出すことができない。

学生「留年について、どのように思う?」
ここで、想定される親の利害を「・・・って思ってる?」と質問することも有効です。

親の利害が明らかになる。

・子供が留年すると世間体が悪くなる。
・在学期間が延びることにより経済的負担が増える。
・子供が大学を卒業したら、今の仕事を辞めてのんびりしようと思っていたのに・・
・(兄弟がいた場合)下の子も大学に入るし、2人も大学生を抱えるのは辛い。
・(親が大学進学を反対していた場合等)家業を継いでほしい。

その一方で、次のような利害も含まれる場合もあります。
・大学くらいは卒業してほしい。
・今まで払った学費は無駄にしたくない。
・中退しても、就職は大丈夫かしら。


客観的基準で判断する
客観的基準を出して、提示案を提案していきます。

学生「友達も留年しているんだ。全国で11万人の留年者がいるみたい。
    大学への進学率は52.3%で半分以上の人が大学へ行っている。
    なので、大学は卒業したいんだ。」

第1案 最良の提示案

大学の良いところ(人間関係や部活など)を説明し、
もう留年しないための対策を示すことで留年を認めてもらう。


受け入れられなかった場合は、第2・第3の提示案を順番に示します。

ここまでで合意に至らなかった場合は、
BATNAの実行を検討します。



私の例では、2回目の留年の際、第2案で合意することができました。
また、BATNAとして「親戚に相談する」カードも用意していました。


これはあくまでも一例ですので、全ての留年交渉に当てはまるわけではありません。
状況に応じて対応することが必要です。


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