転部するとどうなるの?


その名の通り、学部、学科が変わります。
転部には2種類ありまして、進級転部留年転部があります。

 転部の図

1年、2年で履修状況に特に問題が無ければそのまま、新しい学部の次の学年に進級できます。
基本科目で単位が取れてない場合は新しい学部でも同じ学年をやらねばなりません。
3年、4年は間違いなく転部先でも3年からやることになります。
これは卒業に必要な科目で学年に限定されるモノがあるからです。だいたいが基本科目です。
1・2年次のモノは振り替えられるのですが3年次のゼミに関しては振り替えがきかないので、
必然的に転部したら最低2年はその学部に滞在しなければなりません。



転部の決意時期
留年とはおおいに関連性があります。留年して卒業が遠ざかるくらいなら確実性を求めてと言うパターンが多いです。
ここではあえて、やる気があって転部する人のことは置いておきます。
留年転部を考える時と言うのは人それぞれで試験結果、出席日数、授業についていけない等、一年中考えられます。

“進級が確定していても、その次の学年にはなれそうもない”
“少ない年月で卒業できそうもない”
“先輩達が留年、転部、補修、追再試で苦労しているのを見て進級を断念”
“他に転部する人がいるので便乗して”

理由も決意時期も様々ですが、決断は早い方が傷が少なくてすみます。


奨学金
独立行政法人 日本学生支援機構(旧 日本育英会)の奨学金は進級していれば問題ありません。
しかしながら成績(A〜C・F等)は機構に報告されますので
「転部するんだから」と単位を取る行為を疎かにし過ぎると奨学金を停止される可能性もあります。
学部変更等の手続きは必要です。


時間が増える?
理系→文系ならば宿題や、レポートが激減するでしょうからプライベートな時間は増えるでしょう。
しかし転部により、それまでに取得した単位のほとんどが無効になるので
新しい学部の進級・卒業に必要な単位を一から取っていかねばならなくなり授業数は増えるでしょう。
しかも年間の取得単位の上限が決まっていると、やる気と時間はあるのに履修できなくなります。

ただ、卒業や進級の目処をたてられるのでそのくらいの苦労はしなければバチがあたりますよ。
それでも理系の講義と違って、出席を取らないモノもあるので賢くやればなんでも出来ます。
まぁ自ら望んだんだから必要最低限のことはやりましょう。


ショック
転部の効能は、精神的疲労、強迫観念、睡眠不足、倦怠感、リウマチ、冷え性・・・などです。
新たな人生、新たな可能性に目の前はパァッと開けて、やる気に満ち溢れる学生生活を送れます。
それまでは、バイトなんて考えられなかった人も余った時間をバイトにあてられます。
ショックは新しい学部の容易さです。閉鎖された国から脱出して資本主義圏の世界を知った感覚です。
カルチャーショックは甚だしいです。

具体的な例えですと(化学科→経済学科)
・「あんな重い教科書をいくつも、毎日持ち歩かなくったって部室に置いておけばイイんだ!!」
・「てか講義に教科書持って行かなくてもどうにかなるんだ!!」
・「5分遅刻しても教室にカギをかけられて閉め出されることはないんだ!!」
・「“居眠り”どころか、教室の一番後ろの机の下でフツーに横になって寝てる!!」

あえて問題をあげるとすれば、その容易さがあだになり不真面目になるってことでしょうか?
朱に交われば赤くなると言うように、周囲に講義をサボったり、遅刻している人がいれば流されてしまいます。
出席取らないから・・・、試験簡単だから・・・、ノートのコピーは確保してるから・・・
夏のビーチのごとく誘惑がいっぱいです。


両親への説明
大学生活を続けるためのスポンサー、保証人は親です。どうしようもありません。
親へなかなか言えないと思いますが、出来るだけ早い段階で正直に告白することが必要です。
留年のおそれがある場合は、留年時の身の振り方の一つとして話しておくべきです。
親に期待されている人(医学部・薬学部・法学部)は相当キツいと思いますが要点を突いて頑張りましょう。
プレゼンです。ここで親を説得出来なければ、新しい学部を出てから社会でやって行けるワケがありません。

ポイントは、
・ウソはついてはダメ。しかし1を100に膨らますのはOK。
・学部を変えることのメリット(学費・進路・卒業)
・このまま続けることに意味が無い(進路・卒業・環境)
・自分が新しい学部でやりたいことをひたすら熱く語る
 今のままでは留年してしまう。それならば学部を変えてでも進級したいと。

そうすれば、転部ごときで「大学を辞めろ」という親は少ないと思います。
まぁ・・・私は言われましたが。





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