留年するとどうなるの?


その名の通り、進級することなくその学年に留まります。
4年生で留年した場合は、半年で卒業できるケースもありますが
ほとんどの場合、1年余計にかかります。



赤紙
毎年1回、学業成績報告書が学生の各家庭(実家)に郵送されます。
もちろん現在の学年と進級の推移も記載されていますので
もし仮に留年を両親に隠していた場合は、ここで発覚します。


留年の決定時期
前期で決まる場合と、後期で決まる場合があります。
前期科目で進級に必要な単位を落とした場合、早々にショックを味わうことになります。
傾向としては、後期で決まる場合は多いですね。
友の会の統計では、85%の留年者が後期で留年が決定しています。


奨学金
独立行政法人 日本学生支援機構(旧 日本育英会)の奨学金は
留年した場合、次の学年に進級するまで停止されます。
つまり、同じ学年に対して2回支給されることは無いということです。

以前は留年すると即廃止になっていました。
1998年頃の平成大不況から制度が改正されました。


友人
同じ学年の友人が先に卒業してしまうわけですから、その分知り合いは減ります。
減るとどうなるか、試験前にノートを借りることも出来なくなります。
過去試験問題をもらえる確率も低くなります。
こうして留年の悪循環が始まるのです。


時間が増える
留年の引き金になる科目は、どんなに多くても数科目でしょう。
そうすると・・時間割がスカスカになります。
週に1時間だけ、なんてこともあります。
自由な時間が増えるわけですね。

これがまた危険なのです。
時間が増える → バイトに精を出す → 肝心の勉強を怠る → 試験でNG
という、恐怖の留年サイクルにはまる可能性があります。
大学に来なくなってしまう者もいます。


ショック
留年により、精神的ショックを受けます。
どんなに強い人間でも、多少に関わらず落ち込みます。
高校までは、留年なんて考えたこともないししていない人ばかりです。
留年友の会の統計では、留年者の中に高校までに留年を
経験したものは0%です。

人生で初めて、落第することになります。
その衝撃は計り知れません。
少なからず、人生のレールに沿って生きてきたわけですから
それが突然脱線するのです。

ショックは数日で回復する場合がほとんどですが
稀にトラウマになることもあります。
留年した場合には、その後のケアが重要なのです。
これがきっかけで、大学に来れなくなることもあります。
恐怖の留年サイクルの一つです。
友の会では、精神的ケアを実施しています。


両親への説明
スポンサーは親です。どうしようもありません。
親へなかなか言えないと思いますが、出来るだけ早い段階で
正直に告白することが必要です。
延ばせば延ばすほど言いにくくなります。

ポイントは、
・とにかく正直に
・何の科目が原因であったか
・来年は取れそうなのか
・どのような対策を打つのか
自分の言葉で述べるのです。

そうすれば、1回の留年では「大学を辞めろ」という親は
少ないと思います。
友の会の統計では、留年が原因で親から「辞めろ」
といわれた者はいません。(1回目留年では)

2回目以降の留年では、話は別です。
この場合は、自分の今後の人生も考える必要があります。
2回ダメだったのに、もう一年やって取れるのか?とか
検討すべきことはたくさんあります。
さすがに親も不安になります。
不安な方はお気軽にご相談ください。


経済的損失
在学期間が延びるわけですから、その分学費がかかります。
たとえば、年間100万円の授業料であったとします。
一人暮らしの家賃が毎月3万円
光熱費・食費が毎月1.5万円
と仮定すると、年間で154万円です。
実際にはこれ以上かかります。

154万円もの損失が発生するのです。

ちょっとまて!!
ここまでは誰でも気が付くと思います。
留年者の中にも、「150万も損するんだ!」とわかっている人も多くいます。
だがしかし、損失は150万円程度では収まりません。
次の試算をご覧ください。

国税庁の資料によると
勤続年数30年以上の会社員の年収は805万円です。
一部上場企業になれば、大卒で1,500万円程度になるでしょう。

つまりは、働く期間が1年短くなるわけですから
最も年収が高くなる期間も短くなります。
生涯収入が約1,000万円も減るのです!

留年の損失は1留あたり
150万円+1,000万円=1,150万円にもなります。
これが2留・3留と増えると、恐ろしい金額です。

留年した者の心得としては、
「1千万円以上の損失を出してしまった。
 その分を取り返すくらいの意気込みで行こう!」という気持ちが必要です。

友の会では、この留年損失金について留年者へ必ず説明しています。
自分の犯した損失を自覚してもらうためです。
留年者損失定数と呼んでいて、1留損金=1,200万円としています。
これは浪人にも適用されます。




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